自分で裾上げができたら、わざわざお店に持ち込む手間が省けます。しかし、裁縫が苦手な方や面倒くさい方にとっては、自分で裾上げするのは至難の業。
裾上げテープでも簡単なんですが、他にも簡単な方法があります。なんと、アイロンなしでもできるので、自宅にアイロンがない方にもおすすめ。
簡単裾上げ方法の第二弾として、今回は手芸用ボンドを使用する方法をご紹介。
ぜひ参考にしてみてください!慣れれば15分で完成!
裾上げができるボンド「裁ほう上手」
今回使ったアイテムはこちら。
コニシボンド「裁ほう上手」です。
このボンドは、布製品を針と糸なしで強力接着してくれる、不器用さんでもまさに「裁縫上手」になれる優秀アイテムです。小物作りにはもちろん、子どもの名札付けやズボン・スカートの裾上げまで簡単に仕上げることができます。
アイロンを使えば乾きが早いのですが、アイロンなしでもOK。ボンドで接着するだけで裾上げができるので、お店に持ち込んでお願いする必要もなくなりますね。
ただし、スーツや薄手の生地には注意が必要です。ボンドのシミができることがあり、高級な衣類はお店で裾上げしてもらうのが無難です。
特徴や注意点は上記の通りなので、購入前・使用前にご確認くださいね。
ボンドで裾上げ方法・手順
では、コニシボンド「裁ほう上手」を使った裾上げについて、画像を使いながら説明していきます。
わたしが使用した道具は、チャコペンシル・定規・ハサミ・アイロン、そして「縫せい上手」です。カットする必要がある場合は定規やハサミが必要ですし、しっかりと丁寧に裾上げするためにアイロンを使いました。もちろん、アイロンなしでも大丈夫です。
今回裾上げしたのは、レーヨンとポリエステルの合成繊維素材のズボンです。生地はやや厚め。
長さを調整する
裾上げしたい長さにマーキングしておくと、失敗がないです。
白のチャコペン(布に印をつけるペンシル)を使いましたが、なければ(色)鉛筆や水性サインペンでもOK。洗濯時に落ちるものでマーキングしましょう。
裾上げする長さは、ミリ単位の誤差は問題ないですが、1cm・2cm変わると印象が変わってしまうので、一度履いてみて、どのくらいの長さが良いか確認してくださいね。または、手持ちのズボンと股下丈を合わせてみるのも良いでしょう。
不要な部分をカット(省略可)
不要な部分をカットします。
カットしない方法のほうが楽です。カットすると切れ端の処理のために三つ折りにしなければなりません。カットしなければ、単に二つ折りで接着できます。
わたしがカットした理由は、丈が長すぎたため、このまま裾上げすると足首あたりがもたつく心配があったからです。5cm以上丈を上げたい場合は、カットしたほうがすっきりとします。他に、厚手の布の場合もカットしたほうが良いでしょう。
裾を三つ折り(あるいは二つ折り)にする
裾を折り上げます。
織り目はふつう裏側にくるので、ズボンを裏返して行います。あえて折り目を表に持ってくれば、カジュアルに仕上がりますね。通常は裏側です。
わたしのようにカットした方は、端処理をしていないために三つ折りにします。カットしていない方は二つ折りでOK。
上の写真では、おおよそ1.5cm幅で三つ折りにしました。
この時にアイロンでプレスすると、しっかりと折り目がつきます。厚手の布の場合はプレスすると良いでしょう。ない場合は、熱したやかん等で代用できます。薄手の布であれば、爪や定規などで折り目を付けられます。
ここをきちんと行っておくと、仕上がりがキレイになります。
ボンドをつける
ボンドで接着します。「縫せい上手」のボンドは透明。
接着部分にボンドをおいたら、付属のヘラで伸ばします。きちんと端まで伸ばすことで、剥がれにくくなります。しかし、塗りすぎるとはみ出してしまうので加減に注意してくださいね。
アイロンでプレスする(省略可)
アイロンでしっかりプレスすることによって、乾きが早くなります。また、折り目もしっかりとなります。
アイロンを使用しない場合、そのまま乾くのを待ってもいいですが、本や水を入れたお鍋など、重しを乗せておくと良いでしょう。ただし、ボンドがはみ出た場合に、紙などくっついてしまうので注意。
完成!
ズボンを表に返すと、こんな感じです。縫い目がなく、つるんとした仕上がり。完全に乾いたあと、ボンドで接着した場所は少しごわついた感じになります。ボンドの性質上、硬くなるのはあたりまえですが、さほど気になりません。
手軽に行える裾上げなので、普段着の裾上げにはこれで十分!
失敗しないコツ
簡単な裾上げ方法ですが、油断すると失敗する恐れがあるので注意しましょう。起こりうる失敗について、あらかじめ確認してください。
ボンドがはみ出すと……
しっかりと接着したいがために、ボンドを塗りすぎると大変。また、不注意で他の部分にボンドがついてまわないように。
このように、ボンドが乾くと若干白くなります。これは、取ろうとして擦ったところ。単純にはみ出た部分は、透明のテカリが出ていました。
裏側だと問題ないですが、くれぐれも表にボンドが付かないよう注意してくださいね。
スーツ地には適さない
仕事やフォーマルな場面で着るスーツには使わないほうが良いです。
素材自体も薄く、ボンドが染み込む可能性が高いです。表地にボンドが染みれば、さきほど紹介したような跡が残る可能性が。
わたしは、薄手のワンピース(素材はポリエステルと綿)の裾上げに使ったところ大丈夫でしたが、スーツは色もダーク系なので、ボンド跡が目立つだろうと思います。
スーツ地のスラックスは、お店に持ち込んだり、自分で縫うかしたほうが無難。どうしても簡単に裾上げしたい時には、裾上げテープのほうが失敗は少ないと思います。裾上げテープの使い方【100均】縫うより簡単!では、スーツ地のズボンを裾上げした過程を紹介しています。
左右の長さをきちんと合わせる
ボンドで接着してしまう前に、きちんと左右の丈を合わせておくことが大切。接着してしまうと直せないので、ボンドをつける前にきちんと確認しましょう。
まとめ
針も糸も使わない、簡単な裾上げ方法として今回はボンドを使ってみました!
このボンド自体、甘くフルーティな香りがして、木工用ボンドのような特有の臭いはなし。完成品は、なんだか良い香りがするし、目立つ縫い目もなく、キレイな仕上がりに満足です。
何よりも簡単にできるので、家庭での裾上げに常備しておきたいアイテムですね。
裾上げのほかに、ちょっとしたほつれや、穴開きのあて布貼りにも便利です!洋服のお直しが自分でできるので経済的!
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