やっとの思いで服を捨て、断捨離を成功させたとしても、これを維持することはなかなか難しい。これは、ファッション好き、買い物好きの人ならかなり危ういところです。
- 服を断捨離したが、服が好きすぎてたまらない
- ミニマリストに憧れる、でもおしゃれしたい
- 服を増やしたくない、でも買ってしまう
これらは、「洋服」というものに対するどうしようもないアンビバレンツな感情。憎いけど愛してる、という感じ。今回は、こんな葛藤を抱えるあなたの一助となる「普段着のレンタル」というアイディアを置いていきたいと思います。
洋服のレンタルサービス
洋服のレンタルサービスというと、着物やパーティドレスを連想すると思います。しかし今や、30代、40代向けの普段着のレンタルサービスが賑わっている。
大人の女性向け「air closet」
流行となっている洋服レンタルサービス。展開している事業者は多く、色々と比較してみたところ個人的に好感をもったのがairCloset。
- 30代40代向けのセンス
- きれいめなオフィスカジュアルが作れる
- 服の品質
わたしが重視したポイントはこのあたりです。とは言え、まだ利用していないので実際のところは何とも言えず、調べた限りの印象でしかない。
とりあえず今回は、この「エアークローゼット」を例として、普段着のレンタルという考え方を提案していきたいと思います。
サービスの趣旨は
このレンタルサービスは、「コーディネイトに自信がない」という女性や「忙しくて買いに行けない」といった女性のニーズを満たすように作られています。
どういうことかと言うと、月額会員登録をすれば、スタイリストがコーディネイトした洋服が一度に3着届く、という仕組み。
選ばなくていい、買いに行かなくていい、コーディネイトに頭を悩ませなくていい、というメリットを売りにしたサービス。
お金がない人向けではない
料金は、決して安いというわけではない。洋服を普段から買いまくっている人からしたら確かに「安い」サービスです。以下の通り。
- 月6800円のプランは、月1回(3着)のみ
- 月9800円のプランは、月何度でも交換可(配送に300円かかる)
「お金ないけど、色々な服が着たい」という人は、もう少しランクを落としたサービスを利用したら良いと思う。5000円ほどで借り放題のサービスもありました。しかし、洋服の品質的に、大人の女性にはNGと思ったのも事実。
利用のメリットを考える
自分で好きなものは選べない(しかし他社に比べて洋服のブランドや品質は良い)、そして安いわけでもない。
しかし、洋服を断捨離したが服が欲しくてたまらない、という女性のニーズを十分満たしてくれるサービスだと感じたのです。
では、服が好きなのに服を捨てた、というわたしたちが置かれた状況について考えてみたいと思います。
断捨離の目的は何だったか
捨てるに捨てれず悩み続けた服たち。それを断捨離した目的は、何でしたか?
クローゼットをすっきりさせたかった
長年の、着ない服で埋め尽くされたクローゼット。出番の少ない、けれども気に入って購入した洋服たち。
これらを捨てるのには、とても勇気がいる。それでも捨てるという決断をした、ということは、クローゼットの中身を減らしたかったということです。
思い切って捨てたら、部屋はすっきりしたし、身も心も軽くなりましたよね。とても気持ちがよかった。空気の流れが変わりましたよね。
増やさないこと
捨てたら今度は「増やさないこと」が重要。空いたスペースに新たに買い足していったら意味がない。あるいは、「買うなら1着捨てる」などルールを決めて、二度とクローゼットが洋服であふれないよう注意して生きていかなければなりません。
ミニマリストへの憧れ
断捨離をする人は、少なからず「持たない生活」への憧れがあるのではないでしょうか。最低限のもので生活する、ミニマリストです。
だから、大好きだった洋服も思い切って捨てたんだと思う。これからは、少ないもので生きていくぞ、って。シンプルに生きていくぞ、って。
服が欲しい、という欲求との戦い
服好きが服を断捨離しても、あふれ出てくるのが「欲しい」という欲求。服に興味のない人には決してわからない気持ちです。
服好きの人間
服好き=おしゃれ、ということでもなければ、服をたくさん持っている=おしゃれ、でもないです。おしゃれはセンスですから。ただ、服好きの人間は、多くの服に触れることでセンスは磨かれていくのは確か。
今まで散々洋服を買いまくってセンスが磨かれたのだとしたら、今度は、センスの良い1点だけを大事にしたり、数少ないアイテムでコーディネイトを楽しんだり、本当ならできるはずなんです。
満たされない心理
圧倒的に、満たされない感情がそこにあります。必要もないのに服が欲しいって、おしゃれのためではないですから。ただただ、買いたいんです。
かわいい!と思ったら衝動買い。コレクターです。コレクターならまだいいのですが、思い付きで買ったものはだいたいいらないものですし、持ってることすら忘れるでしょう。
それでも、その時自分の心を動かした何かを手に入れることで、心は満たされます。その瞬間は、満たされるんです。だからわたしたちは、その一時の快楽のために服を買ってしまう。
欲しくても手に入らないものが世の中にはある。でも、洋服なら、お金を出せば手にはいるのですから。
服を増やさないために考えること
増やしたくないけど欲しい、と欲求が沸いてきた時に、ひと呼吸おいて考えてみてください。
デメリットに焦点を当てる
- 衝動買い:ほとんど着ない
- 高い服:ケアに気を遣うから出番少ない
- トレンド服:1年で飽きる
衝動買いしても
欲しい!かわいい!気に入った!と、衝動的に買っても、それは後先考えて決断した結果ではないため、だいたい後悔します。ほとんど着ないでクローゼットを圧迫する運命。
高価な服
値段が高くても、大切にケアしながらきちんと着るなら全然良い。むしろそういう生き方をしたい。でも、他にも服をたくさん持っているのだとしたら、必然的に高価な服の出番は少なくなるんです。ケアが面倒くさいし、大切に思うあまり、手持ちの安い服ばかり使おうとしてしまう。
トレンドを意識すると
ファッションにはトレンドがある。取り入れたい。でも、だいたい1年で飽きます。1年で飽きてクローゼットの奥底にしまわれちゃうものって、買う価値あんのかな?と、ふと考えてみましょう。しまわないで、きちんと捨てればいいんですけど。
必要最低限のアイテムでいい
結局はここに戻ってきてしまいます。コーディネイトしやすい最低限のアイテムを残せばいい。トレンドにとらわれない、ベーシックなアイテムと、質の良いものを上手に着まわす。
ほんと、こういう生活ができたら良いんですけどね。わかっていてもできない。欲がある。新しいものが欲しい、着たい。
だからこそ、服を増やさないための「レンタルサービス」という考え。
欲求を適度に満たす、普段着レンタル
引用元 airCloset
一番初めに提案した、洋服のレンタルサービスに戻ってみましょう。この考えが合理的な選択じゃないかと思える人は、利用してみたらいいと思います。
「増やしたくない」という大前提
繰り返しになりますが、服を増やしたくない、という大前提があなたの中にある。クローゼットの中身を今の状態に保ちたい、あるいは、もっと減らしたい。
こういう前提のもと、次のことを振り返ってください。
不安や欲求を確認する
例えば、こんな不安。
そして、欲求。
普段着レンタルのメリット
大前提、あなたの中にある不安と欲求が上記に近いのなら、レンタルサービスを利用するメリットはこうなります。
- クローゼットの中身は増えない
- 月に数点、新しい服を着られる
葛藤の妥協点として
増やしたくない、でも欲しい、という葛藤に答えるサービスである、と個人的には思います。本当のサービスの趣旨はそこではないのだけれど。
服好きがミニマリストを目指すなら最高のサービスなんじゃないか。まさに時代の流れに合わせたサービスです。本当に、世の中便利になりましたし、各々の欲求を叶えようとするアイディアが世界にはあふれてる。
30代40代に最適なのがエアークローゼット
他社と比較の結果、大人女子として利用に値すると思ったのがairCloset(以下、エアクロ)。その特徴を、ざっくりと紹介していきます。
コンサバ系ファッション
アイテムは、ファッション雑誌でいうと「VERY」や「CLASSY.」などのコンサバ系です。大人女子がオフィスカジュアルに使える系統のアイテム。
公式サイトでは取り扱いブランドを公開していないものの、300種以上とのこと。そして、価格帯は1アイテム1万円前後が多いようです。
プチプラアイテムではないので、大人女子のファッションとしては嬉しい。
使い方の概要
- 無料会員登録をすると、取り扱いの服が見れる
- 有料会員登録により、自分の好みのテイストや色なども合わせて登録
- スタイリストが3着選定し、自宅に服が届く
- 返送期限はなく、好きなだけ着たら返送。気に入らなくても返送。感想を伝えると、スタイリストが次のコーデの参考にする
気になったら、まずは無料会員登録でのぞいて見るとよいです。服のテイストが直感的にわかります。
公式 airCloset
料金プラン比較
ライトプラン(6800円/月 税抜き)
- 月1セット(3着)のみ
- 別途、返送料300円
- クリーニング不要
レギュラープラン(9800円/月 税抜)
- 借り放題
- 別途、返送料300円
- クリーニング不要
- 気に入ったら買取可
- 汚してしまった時の保証付き
満足できなかった時には全額保証対応をしているので(適用条件あり)、初めての利用でも敷居が低い。というか、保証対応をしているということは、自社サービスへの自信の表れでもありますね。
断捨離後のまとめ
減らしたクローゼットの中身のみで生きていけるのが一番いい。お金もかからないですし。
しかし、服が好きでたまらない、欲しくてたまらない、がまんできない、そんな人は洋服のレンタルサービスをおすすめする。
どうせ1シーズンしか着ない、買っても着ない、なんていう状況は、洋服をレンタルすれば十分です。「好みの服が届かなかった」と言っても、衝動買いして着ない状況よりはるかにマシですしね。レンタル品を着てみて気に入れば、定価から値引きで購入もできます。着心地・デザイン共に愛せる、本当のお気に入りに出会えることも。
断捨離によって過去の自分を捨て去り、洋服レンタルサービスによって新しい自分を発見する。そんな流れも良いかもしれない。
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